4日目 思い描いていた巡礼路 (2012.08.25)
出発地：パンプローナ Pamploa
目的地：プエンテ・ラ・レイナ Puente la Reina
距離：24km
宿：€4
捨てたもの：メイク道具
6時にスッキリ目が覚める。
朝から、ホールでヨガと瞑想。
瞑想も久しぶりにやったけど、やっぱりいいな。
初日に感じた緊張感もだんだんほぐれてきたのと、
昨日すごくいい眠りだったのもあって、朝から深呼吸ができた。
本当は、緊張感が高まっている時こそ、瞑想をやって深呼吸したらいいのに、、、
そこまでの境地に至っていなかったな。
まだまだ修行が足りん！
朝撮ったのでブレブレだけど、今回の宿はこんな感じ。
教会のようなホールの両サイドにベッドが並んでる。
この宿の雰囲気良かったな。
7時頃から歩き始め。
昨日パンプローナからビルバオに行くのを迷っていたのがウソのように、
歩き始める自分がすごく自然だった。
カミーラに「今日も一緒に歩こう！」みたいなこと言われていたけど、
会わなかったので別々にスタート。
ま、どうせまた道で会えるでしょ。
誰もいない街中。すごくキレイ。
前回パンプローナを歩いたときは全く目に入らなかったのに、
巡礼のシンボルがたくさん。
いつも朝食はパンやバナナとココアなどを飲んでいるんだけど、
力を発揮したい時は、空腹がよいということで、試しに今日は抜いてみた。
前を歩いている子とは、ナバラ大学の周辺で会った。
ものすごい軽装で歩いてるから、学生さんが登校しているのかと思っていたら、、、巡礼者だった。
街を抜ける頃、太陽が昇り始めてきた。こちらの日の出は8時くらい。
太陽の恵みを感じることができる。
1時間も歩いてないのに、お腹が空いてきてしまったので、
公園で昨日の残りのピザを食べる。
やっぱり、何かしら食べた方がいいのかな？
そして、この公園で、女を捨てた！！！！！
40日間メイクなんてしないし、重くなる無駄なものは処分！！！！！
巡礼の目的は、歩く瞑想、、、とか言っておいて、、、
歩いている間、頭の中にあるのは、、、
このバックパックの中で何が捨てられるか
ってこと。
いつもより軽いとはいえ、やはり重い。
肩にかかる負担は相当なもの、こうなったら100gでも無駄なものは持ちたくない。
そんなことを真剣に考えながら歩いてた。
こんなんでいいのか？自分。
それにしても、雲がキレイだな。
旅に出ると空を見る機会が増える。
単純に外にいる時間が増えるだけなんだけど、
仕事していた時は、家から駅の行き帰りの約10分しか外に出ない時もあった。
（会社は駅直結、忙しい時は社内ランチ）
なんて人間味のない生活だったんだろう。
それに比べて、今の生活はとても原始的。
太陽とともに生き、バスでたった2時間の場所を3日かけて自分の足で移動してきた。
ファストフード、ファストファッション、なんでもファストのこの世の中にいて、
なんて、無駄な時間の使い方をしているんだろうと思われるかもしれないけど、
私の中では、人間回帰できているようで、すごく幸せだった。
そして、歩き始めて2時間ほどたったころ、
思い描いていた巡礼路が見えてきた。
見渡す限りの麦畑！
そうそう、こういう周りに何もない広大な大地を歩きたかったの！
時々現れるあたり一面のひまわり畑。
あ～、残ってよかった～
私の判断は間違っていなかった！
ベルギーの方のお墓。
ここで休憩していたらハーフムーン登場～
しばらく話しながら歩く。
遠くに風力発電が見えてきた！今日の山場はあの峠越え。
ここで巡礼あるある。
「ねーねー、何日目が一番好きだった？」
「今日の日付は覚えてないけど、今日が何日目かはちゃんと覚えてる」
なんて会話を今後たくさんするんだろうな～
と妄想して一人でニヤニヤしちゃった。
っていうくだらない話をハーフムーンに聞かせるw
そして、調子に乗って、
実はあのドイツ人がタイプなんだよね
と、女子トーク開始w
ハーフムーンの反応は、
「え～～～～～～～～～～～～、マイさんのタイプって！！！！！！
あんなのなの？？？？？」
どうやら、イケメンだと思っているのは、私だけのようです。
まだ彼の名前を知らない私たちは、彼を「ビーバー」と呼ぶことにした。
なぜなら、大人にして
マヌケにした
ジャスティン・ビーバー
みたいだからw
※ハーフムーン談
そして、残り14km辺りから上り坂になる。
上り坂は苦手なのでゆっくり歩く。
ハーフムーンは体力があるので、この辺りで別々に。
こちらが今まで歩いてきた道。
峠の頂上付近は標高780mほどで風も強く、天気も変わりやすい。
頂上にある巡礼のモニュメント。
あと、10km
こちらはこれから歩く道。
一気に下る。石がごろごろしていて歩きづらい。
11時頃小さな街Utergaに到着したので、カフェで休憩。
昨日から1日に1回はカフェで休憩することにした。
カフェでちらっとビーバー見かけた！
休憩後は日も高くなって暑くなってきたので、
ひたすら宿を目指して歩く。
それにしても、本当に広大。
ただ、日差しを遮るものがないので、辛い。
それでも、絶景と絵になる空は残しておかないと。
バスク地方でよく見かけたラクガキ。
『YOU ARE IN BASQUE COUNTRY!』
『FxxK SPAIN』
く～この坂道辛いな～
でも、シンボルがいい。
Obanosに到着。あと3km！
14時頃プエンテ・ラ・レイナに到着！
今日もお疲れ！
宿をすぐに見付けたけど、チェックイン前にハーフムーンを待つ。
そうしたら、ビーバーもいた！！やった同じ宿～
もちろん、、、カミーラもいたw
「マーーーーーーーーーイーーーーーーーーーー」
と、大声で呼びながら近づいてきて、キス＆ハグw
すこししたら、ハーフムーンも来たので、一緒にチェックインして、
部屋へ向かったら、、、
ビーバーがいた！！！！！
同室w
ふふふw
ビーバーが「あれ？」って顔してるから、
サンティアゴまで歩き続けることにしたと伝えたら、
サンティアゴに行くなら、その先のフィニステラまで行くといいよと教えてくれた。
フィニステラ??
ハーフムーンもそんなこと言ってたけど、何それ？どこそれ？
調べてみよう。
もしかしたら、最後まで一緒かも～～～～～
なんか、楽しくなってきたぞ～～～～
すみません、完全に浮かれてました。
反省。
シャワー浴びて、洗濯して、カミーラとハーフムーンと買い出し。
今日の宿泊先プエンテ・ラ・レイナは小さな街。
ここが街のメインストリートらしいのですが、
街ゆく人が、、、全員顔見知りw
なんだか民族大移動みたいでおもしろい。
教会へ。
この教会の雰囲気、発する空気がすごくよくて、しばしぼーっとする。
やっぱり、教会って好き。
夕飯の買い出しは、なぜかカミーラが全部出してくれた。
ありがとう！
帰ってから、ハーフムーンと宿の裏庭でヨガ。
足のマッサージして、1時間近くじっくりやった。
これだけじっくりやったの久しぶり。
今、自分の気持ちがフラットな状態で安定しているのがわかる。
いい感じ。
ヨガやってたら、近くにいた子どもたちが真似してた。
「おいで～」と言ってもなかなか近づいてこなかったけど、
最後の最後は一緒に。
こんなに小さい子も巡礼してるってすごいよね。そして、超かわいい！
※カミーラが最後にやってきて、謎のカミーラポーズ
ヨガのあとは、カミーラが料理を作ってくれた。
ウィーンから来たと言っていたけど、実は、イタリア人だった。
そんな本場のイタリア人が作るスープパスタ！
激うまでした！
ハーフムーンが作ったサラダと一緒に。
久しぶりに温かい料理＆野菜をたっぷり食べて、大満足！
ありがとうカミーラ＆ハーフムーン！
食べ過ぎたので、夕日を見がてら散歩へ。
と思ったら、レセプションのおじさんに捕まる。
彼は大の親日家。
友だちが日本人と結婚したらしく、たくさんの写真を見せられた見せてくれた。
じゃあ、そろそろ、外へ行くんで、、、と話を終わらそうとしたら、
「最後に一ついい場所を案内してあげるよ」と、
街の入り口にある建物の説明をしてくれた。
そこへ、またまたカミーラ登場！
おしゃべり好きなカミーラをもぐったりさせる話の長さw
このレセプションのおじさんすごいな。
やっとふたりのおじさんから解放され、
ハーフムーンと教会へ。
なんか、寄って来るのは、
ハエとおじさんだけ
だな！
※巡礼路にはハエがたくさんいて、まとわりついてうざい
教会で癒されてこの街の名前の由来ともなった橋へ。
ライブやってた。
今日の夕日はまーまーだったな。
あ、またメガネいた。
メガネとは割とタイミングが合うんだよな。
肝心のビーバーとは、、、
ライブはなかなか盛り上がってました。
私は、このドラムの人がタイプでした（盗撮）
ハーフムーンのタイプはこの赤いトランペットの人 ウソw
帰り道ポスターを見付けて大盛り上がり
ハーフムーンのタイプは左のサックスの方
私はちょっと不器用でマヌケな感じが好きみたい
と伝えたら、ハーフムーン大爆笑www
どうやら、ビーバーがそのままだそうです。
帰ってから日記。
最近、全然PCいじってないな。
初日はロッカーがあったから出せたけど、しばらくロッカーがない宿。
たまにはデジタルから離れた生活もいいかな。
そんなことより、今日一日男の話ばかりだな。
神さまごめんなさい。