1. HOME
  2. Diary
  3. 15日目 スペシャルディナー (2012.09.05)
Diary

15日目 スペシャルディナー (2012.09.05)

Diary

15

出発地:ボアディーリャ・デル・カミーノ Bodilla del Camino

目的地:カリオン・デ・ロス・コンデス Carrión de los Condes

距離:25km

宿:€5

買ったもの:マメ用絆創膏 €7.50、洗濯用石けん €1.50


昨日の夜は寝る直前まで、隣りのベッドのドイツ人男性とおしゃべり。

 

最初は、

 

 

 

やっぱり男性はこうよね~

 

これくらい気が利かなきゃ~

 

 

 

なんて、思っていたけど、、、

 

 

 

おしゃべり過ぎて、疲れた。

 

そうそう、私はおしゃべりすぎる男は好きじゃないんだった!

 

やっぱり、気が利かない、おマヌケさんくらいがちょうどいい

 

 

 

と思ったのでした。

※ホント失礼ですね、、、

 

 

 

5時半頃起きて、外でヨガ。

 

この時、洗濯ロープの後ろで、じーーーーーーーーーーっとこちらを見て、

微動だにしない男性巡礼者がいたんですが、、、

 

 

やっぱり、アレですかね?

 

見ちゃいましたかね?

 

あんまり、怖い空気は発していなかったので、きっといい人なんでしょう。

※私は霊感はまったくありません

 

 

 

6時半頃出発。

巡礼始めの時に比べると、夜が明けるのが遅くなった。

同じ時間に出発しているのに、辺りはまだ暗い。

 

しばらく、カスティーリャ運河沿いを歩く。

辺りは暗く、真っ黒な運河の横を歩くのは、すごく怖かった。

何かが出てきそうで、夜の海などの水辺は不得意なのです。

※私は霊感はまったくありません

 

 

やっと辺りが明るくなってきて、ホッとした。

さっきの宿にいた人より、川の方が怖かった。

IMG_0275.jpg

 

1時間ほど歩いて、Fromistaに到着。

ここは、カスティーリャ運河にかかる水門でも有名な街。

IMG_0282.jpg

 

IMG_0286.jpg

 

 

カスティーリャ運河とは、全長207kmにも及ぶ運河で、

カスティーリャ地方の産物を北にある港に運ぶために18世紀から19世紀にかけて、

造られたけど未完に終わった運河だそうです。

※ガイドブックより

 

この水門は、なかなか見応えがあった。

IMG_0287.jpg

 

今回は、Fromistaには滞在しなかったけど、

こちらの街もとても魅力的街だと聞いた。

次回は、ここに泊まってもいいな。

 

 

Fromistaを抜け、しばらく国道沿いの道を進む。

IMG_0300.jpg

 

すぐにお次の街に到着。

IMG_0302.jpg

 

最近、朝8時代にカフェに入る癖がついてしまったので、

入ろうか入るまいが迷っていたら、、、

 

後ろからハーフムーン登場~

しかも、例のドイツ人男性とw

 

とりあえず、シュガーさん投入!

DSC05299.jpg

 

このカフェでもおしゃべりドイツ人男性は一緒だったので、

 

 

一緒に歩くのだるいな~

※ホント失礼ですね、、、

 

と思っていたら、彼はちょっと電話をかける用があるとかで、

無事去っていった。

 

 

よかった、、、、

 

 

こんなところで、はっきりしない日本人炸裂、、、

ちなみに、横の韓国人(ハーフムーン)もはっきりしてなかったw

 

 

私たち、変なところで気を使い過ぎだね

 

 

と、反省。

 

 

 

それから、ハーフムーンと一緒に歩き始める。

 

ヤコブさんの像

IMG_0303.jpg

 

今日はずっと舗装された道。

IMG_0304.jpg

 

こういう道だと杖が必要ないので、

折りたたみだといいんだな。

 

 

 

IMG_0310.jpg

 

Villalcazar de Sirgaに到着! 今日はあと6km。

サンティアゴまでは463km

IMG_0312.jpg

 

街中でカフェを探す。

IMG_0315.jpg

 

街のはずれでカフェを見付けた!

11時頃、通常のカフェタイム(本日2回目)

 

DSC05302.jpg

 

カフェイン、シュガーの摂り過ぎだな、、、でもケンチャナ~

※今だったら「マイペンライ!」って言ってる(2017年1月)

DSC05300.jpg

 

 

カフェ休憩を終え、残り6kmを一気に歩く。

 

ここでの私たちの話題は”空気”に関して。

 

 

「最近、日本でKYって言葉が流行ってて、、、、(以下略)」私

 

「あー、韓国でもそういう表現しますよ」ハーフムーン

 

「そうなんだ~、でも欧米人って自己主張がはっきりしているから、空気とかないよね?」私

 

「確かに、変に気を使ってるのうちらくらいじゃないですか?」ハーフムーン

 

「ホント、あいつら空気ないよね」私

 

「ホント、No Airですよw」ハーフムーン

 

「!!!!!!! いいねそれ! No Airで”NA”だね!」私

 

 

と、今後連発されることになる”NA”が生まれたのでした。

 

え?日本人でもNAの人もいるって?

そうですよね、、、私の身近にもいますもん。

 

 

それは、父

 

 

あ、でも父はフランス人ですからw

 

 

 

そんな話をしていたら、あっという間に、

カリオン・デ・ロス・コンデス Carrión de los Condesに到着。

 

ミニーさんご家族と一緒にチェックイン。

 

部屋に入ってみると、、、あまり見たことない人たちが寝ている。

部屋の中で物音たてるのも悪いので、シャワーと洗濯してすぐに外へ。

 

久しぶりにスーパーを見付けたので、

前回の日曜日に食べられなかったスペシャルディナーを

今日食べることにした!

 

二人でテンション高めに買い出しをして、

スーパーの近くで芝生を見付けたので、簡単に身体をほぐしながら、ダラダラ。

 

 

 

あ~、幸せ~

芝生っていいわ~

 

 

 

そういえば、今日はまだ一度もビーバー見かけていない、、、

 

 

でも、次の街は18km先だから、きっとこの街のどこかにいるはず~

だから、そんなに寂しくならないわ~

 

 

そんなことを思いながら、ダラダラして、宿に戻る。

 

 

宿内の雰囲気があまり良くないので、すぐに外へ。

※あの人たちは何だったんだろう。

巡礼者ではあるけど、あの時間に寝てるって、数日滞在してるのかな?

てか、本当に歩いているのか?って思うくらい、覇気がなかった。

IMG_0317.jpg

 

お手紙投函のハーフムーン

IMG_0318.jpg

 

マルーシャから聞いた話だけど、

ヨーロッパでは学生さんは郵便がタダらしく、

切手を貼るスペースに、

 

“Student to Student”

 

と書けば、切手を貼らなくてもいいんだって。

 

マルーシャは地元スロヴェニアの友だちに、いつもこうしていたって。

あとで、ドイツ人のビーバーに聞いたら、初めて聞いたと。

私は、勇気がなくて、まだ一度も試したことないけど、、、

今度試してみよう~

 

 

巡礼路を示すオリジナルシンボル

IMG_0320.jpg

 

教会の前で、初日に出会った韓国人のキョンと再会!

彼はペースが早いので、ここ最近会っていなかったけど、

どこかで2泊して休憩していたらしい。

 

実は私とハーフムーンは彼のことを”ギラギラさん”と呼んでいた。

それは、彼の目力が強くて、ギラギラしていたから。

でも、数日振りに会う彼の目は、キラキラに変わっていた。

きっと、彼の中で何かが変わったんだと思う。

 

それと、初日はほとんど通じなかった英語が、

ものすごいスピードで習得したようで、会話が成立するようになった!

ギラギラさん、すごい!

※キラキラしてるけど、あだ名はそのままで

※その後2015年にバンコクで再会したけど、英語がもっと上達してた!

スペイン語も英語と同じくらい話せるようになったって、、、すごいなギラギラさん

 

 

IMG_0322.jpg

 

歩き始めて、この街が以外に大きいことに気付く。

IMG_0325.jpg

 

巡礼路を示すタイル。これ欲しいな。

IMG_0326.jpg

 

大きな教会を見付けたので、向かったら、、、、

IMG_0327.jpg

 

 

ビーバーいた!!!!!!!

 

やっぱり、違う宿に泊まっているらしい。

でも、会えたからよかった~

 

今日のミサの場所と時間を教えてもらった。

 

 

すごく静かでいい教会だったな。

IMG_0329.jpg

 

宿に戻る途中、こちらを発見!

IMG_0330.jpg

 

これって、コルビュジエさんの『開かれた手』だよね???

IMG_0333.jpg

 

これが、インドのチャンディガールにある『開かれた手』

 

じっくり読んでないけど、le corbusierの文字はなさそう、、、

IMG_0332.jpg

 

久しぶりにコルビュジエさんらしき作品に出会って、興奮した。

 

 

そして、宿から食材を教会前のベンチに運んで、

スペシャルディナータイム!!!!!

 

メニューは、サラダ、ヨーグルト、生ハム、ヤギのチーズ、パン、スパークリングワインと、

ヘルシーメニューだけど、量がすごい!w

DSC05304.jpg

 

超うまい!!!!

これだけ買って一人€5なんて!安過ぎ!!!

 

この日、この時の私たちのテンションの高さと言ったら!

 

ずーっと、ドイツ語の

 

 

イエスの”Jaヤー)”

ノーの”Neinナイン)”

 

 

を、ドイツ人風に発音して、喜んでた。

※意味分からないですよね、、、とにかく、「ヤー」「ナイン」と言ってるだけです

 

 

箸が転んでも可笑しい年頃はとうに過ぎた私と、

ちょっと過ぎたハーフムーンですが、

とにかく、おかしくてゲラゲラ笑っていたのです。

 

 

あっという間に、食べ物も飲み物も平らげ、

ワインをもう一本飲もうと言うことになり、

街へ買い出しへ。

 

スーパーでいろいろ悩んでいたら、ミサの時間に。

 

二人でゲラゲラ笑いながら教会へ向かったら、

ビーバーたちも来た。

 

テンションの高い私たちにちょっと引いていた気がする、、、

 

そして、教会内に入ったら、すでにミサが始まっていて、

頭をピシャっと叩かれたような、緊張感に包まれた。

 

 

すごく高いところから、一気に落とされたように、

私もハーフムーンもシュンとなった。

 

 

酔っぱらっている自分を落ち着かせるため、

呼吸法をやっていたけど、どんどん気持ちも沈んでいく。

 

 

よく分からないけど、、、

美しすぎるビーバーの後頭部も、

今日は見ていてすごく切なくなる。

 

 

 

神さまごめんなさい

 

 

と謝りました。

 

 

ミサが終わって、テンション下がったまま外へ。

 

ビーバーは同じ宿の子たちと、早々に帰ってしまい、

寂しく後ろ姿を見送った。

 

 

なんとなく、もう飲む気になれず、大人しく宿へ。

 

このテンションの高低差はなんだろうねw

このシュンとなった状況が可笑しいけど、

さっきのようにバカみたいに笑えない。

 

 

不思議な感覚のまま寝る準備をしていたら、

ミニーさんご家族は明日バスに乗ってLeonへ行くという。

 

メセタはつまらないし、お父さんの足もあまり調子が良くないらしい、、、

お別れなんですね。

 

お父さんのキャラが最高で、

家族のやり取りを微笑ましく見ていたので、寂しくなるな~

 

ミニーさん、また韓国でお会いしましょう!

お父さん、お母さんもありがとうございました!

 

 

 

ちょっとセンチメンタルな気分で眠りに就きました。

 

 

 

思い返せば、今日の夕飯はいろいろな意味で”スペシャル”ディナーだった。

巡礼中、こんなにバカみたいに何も考えず大笑いしたのは、

この日が最後だったかも、、、