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26日目 一難去ってまた一難 (2012.09.16)

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出発地:モリナセカ Morinaseca

目的地:ビジャフランカ・デル・ビエルソ Villafranca del Bierzo

距離:32km

宿:€5

買ったもの:日焼け止め


5時半頃目覚めて、6時半頃歩き始める。

 

街中は街灯があるので、これくらい明るいけど、
街を抜けると辺りは暗く、星がすごくきれいだった。

そして、結構寒かった。

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今日の朝日は、赤い。

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不思議な雲。

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雲と赤で夕日みたい。

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さすがに今日の朝日はビーバーもすごいと思ったようで、

何度も振り返って見ていた。

 

 

 

2時間ほど歩いて、この橋を渡るとPonferradaに到着。

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前日、巡礼路で足を痛そうにして歩いていた彼女。

今日も会ったので話しかけたら、ドイツ人だった。

“僕も膝が”とビーバーもドイツ語で話している。(と思う)

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今まで、一番好きな外国語の響きはフランス語だったけど、

これだけ身近でドイツ語を聞いていると、

ボワボワ具合も慣れてきて、心地よくなってくる。

 

12世紀に建てられたテンプル騎士団の城。

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この街で朝食を食べていた人、

ここに滞在した人など、たくさんの巡礼者がいた。

 

みんな話したことない人たちばかりだけど、

昨日見かけた人など、顔見知りもちらほら。

 

 

 

たまたま、アジア人の女の子が近くを歩いていたので、

話しかけたら韓国人だった。

彼女も膝を痛めているようで、横から”僕も膝が”と割り込んでくるビーバー。

 

こうなったら、ビーバーのおしゃべりは止まらない、、、

会話に入るのが面倒になり、ちょっと二人から離れる。

 

 

 

 

 

 

 

おしゃべりに夢中のビーバーは、どんどん速度を上げて、

ずんずん歩いていってしまった、、、

 

 

 

 

 

 

 

私のことなんか、振り返りもせず、、、

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと悲しい。

 

 

 

 

 

 

 

別にいじけていたわけじゃないですけど、

ビーバーは放っておいて、私は教会などの写真を撮って、

ゆっくりのんびり歩いていた。

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そろそろ、ビーバーの姿がすごく小さくなってきているけど、

ペースを上げないで撮影をする私。

 

次の街Colmbrianosに到着。

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久しぶりに農夫を見た。

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玄関の装飾。かっこいい。

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別にいじけていたわけじゃないですよ。

 

 

 

 

 

 

 

でも、たまには後ろを振り返ってくれてもよくない?

 

 

 

 

 

 

 

と、いじけてきたけど、、、

 

 

 

 

 

 

 

いかんいかん!

 

 

この間までは、一緒に歩くことすらできなかったのに、

それだけで落ち込んでいたのに、

今日はちょっと気にかけてくれないだけで、

いじけているなんて、なんて欲深い人間なんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

と、反省しガシガシ歩いて、ビーバーに追い付き、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「休憩したいから先行ってるね」と、追い越すw

 

 

 

 

 

 

 

 

我ながら、行動が謎。

 

 

 

 

 

 

 

 

別にいじけていたわけじゃないですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ベンチを見付けて休憩していたら、

ビーバーがやってきて、一緒に休憩。

 

 

 

やっぱりさっきの態度はあまり良くなかったなと、反省。

 

 

 

こうして、ずっと一緒に歩いているのは、

お互いの出会いを妨げているのかな?

目的地だけは決めておいて、少しは別々に歩いた方がいいのかな?

 

 

 

と、また新しい問題を作ってしまう。

 

 

 

いかん、いかん。

まー、いいか、、、適当で。

 

 

 

 

 

 

 

 

休憩していたら、ビーバーが、

 

 

 

「タバコ吸う?」

 

 

 

と、例の魔物タバコを差し出してきた!

 

なんとなく、吸ってしまう。

 

 

 

Caminoで吸うなんて、、、

良くないとわかっているんですけどね、、、

なんとなく、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

魔物タバコをさっさと終わらせたくて、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

これが本心。

 

 

休憩を終え、1時間ほど歩いてCamponarayaに到着。

どうやら今日はフェエスタらしい。

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今日はずっと舗装された道を歩いていたので、

こういう道が懐かしく感じた。

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Cacabelosに到着。

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この辺りはぶどう畑。

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途中の自動販売機でビールを見付けて、キンキンに冷えた「マホウ~」をいただく。

※本当の発音はマオウ

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やば~~~~~~~~~~い、

 

 

 

 

 

 

 

 

超うまい!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

Caminoで飲んでいるという罪悪感が刺激となって、

余計おいしく感じるのは気のせいですか?!

 

 

 

 

 

 

 

 

変なものを覚えてしまった気分。

 

 

 

そして、15時ごろ、本日の目的地Villafranca del Bierzo(ビジャフランカ・デル・ビエルソ)に到着。

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今日はなぜか私営の宿に泊まる。

公営の宿の方がキレイなんだけどな、、、

ま、ビーバーがそう言うなら、従うだけです。

 

 

シャワーを浴びて、洗濯してバーで日記を書いて、

それから一緒に街プラ。

 

 

それから、ミサの時間まで一度宿に戻ってビール。

 

 

宿で、自転車で巡礼をしているという日本人男性に出会った。

彼は2週間の休暇で来ていて、巡礼は2回目だとか。

毎回現地で自転車を購入し、巡礼を売って帰るらしい。

 

なるほど、、、そんな手もあるのね。

 

 

 

ミサ後夕飯まで時間があったので、明日の目的地の確認。

 

 

明日の話しをしていたのに、なぜか話しは巡礼が終わってからの話しに。

 

 

 

「もう悲しみたくない」ビーバー

 

 

 

と、また言われた。

 

前回、Rabanalの修道院でも言われたけど、

あの日のことだと思って、怖くて深くは聞けなかった。

 

でも、2回目だったので、勇気を出して、

 

 

 

「私ももう悲しみたくない。ねぇ、覚えてるアストルガに向かった日の事。

あの日、朝休憩していたとき、何で私を避けたの?」

 

 

 

と、聞いてみた。

 

そうしたら、「何のこと?」って顔をしながら、考えてる。

そして、、、しばらくして思い出したようで、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~、下が汚かったからだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とwww

 

 

 

「マジですか?!?!?!?!?!

私はものすごーく落ち込んだんですけど、、、」私の心の声

 

 

 

と、衝撃的な事実を知る。

じゃあ、あのどんより雰囲気は何だったんだろう。

 

 

 

「そ、そうだったの???

私はてっきり避けられたと思って、すごく落ち込んで、

もう、ビーバーとはお別れだと思って手紙を書いたんだ。

そうしたら、洗濯物にメッセージが付いていて、

すごーーーーーーーーく嬉しかったの」私

 

 

 

と、言ったら、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなにうれしかった?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はただ、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミサの時間と次の日の目的地を書いただけなのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり、女性の気持ちは分からないな。」ビーバー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とwww

 

 

 

 

もう笑うしかないですね、、、

私のあの地獄のような一日は何だったんだろう、、、

 

 

 

「じゃあ、いつ、悲しいと思ったの?」私

 

 

 

と、聞いてみたら、またまた、ん?って顔をしているビーバー、

 

 

 

「違うよ、僕のことじゃなくて、マイのことだよ」ビーバー

 

 

 

なるほど、

 

 

 

「悲しみたくない」でなく「悲しませたくない」

 

 

 

と、言っていたんだ。

 

 

 

「日本とドイツじゃ、距離も離れているし、

言語も文化も宗教も違うし、、、」ビーバー

 

 

 

「そんなの愛の力でどうにかなるわよ!」私の心の声

 

 

 

と、楽観視できる自分とできない私が脳内で戦ってる。

 

 

 

何の根拠もないけど大丈夫だと信じてる」私

 

 

 

と言うのが精一杯だった。

 

そうしたら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それに、僕はモンクになるから、女性とは付き合ったり結婚はできないんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、、、、、、、、、、、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「せやったわ~、ビーバーはモンクになるって、言っとったわ~」私の心の声

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、浮かれていてすっかり忘れていた事実を突きつけられ、

関西弁になっちゃうくらいの衝撃w

 

 

 

「じゃあ、もうここでお別れした方がいい?」私

 

 

 

「僕も一緒に歩きたいけど、、、よくわからない」ビーバー

 

 

 

ビーバーも自分の心が整理できていない模様。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一難去ってまた一難、ぶっちゃけありえない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っていう、姪っ子が歌っていたプリキュアの主題歌が流れる。

 

 

 

私も頭がこんがらがって、どうしたらいいのかわからなくなってきた。

 

 

 

こんな時は、いくら話しをしても結論が出ないと思ったので、

夕飯を食べに行こうと言うビーバーを断って、

一人で考えることにした。

 

 

 

しばらく、ボーッと半分瞑想しながら、

ビーバーの言葉を思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~、

モヤモヤするだけで、結論なんて出ないよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、言うことで、ご飯も食べずに、とりあえず寝た。

 

 

 

 

そう、夜は必要以上に感情的になるから、

明日の朝の気分で決めよう!