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30日目 Spiritual week (2012.09.20)

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出発地:メルカドイロ Mercadoiro

目的地:アイレクセ Airexe

距離:25km

宿:€5


昨日の日記で2点ほど書き忘れたので追記。

 

昨日起きた時にはすでに出発していたチョコさん。

再会した時に、何時に出発したのか聞いたら、、、

 

 

 

「夜中に南京虫を発見して眠れなかったから、そのまま夜中の2時に出発したんだ」

 

 

 

だって!!!

 

いくらヘッドライトがあるからって、夜中真っ暗の中歩くなんて、

怖過ぎますよ!

 

 

 

そして、もう一つ。

 

昨日の夕方、みんなでお酒を飲んで機嫌が良くなっていたら、

な、な、なんと!!!!!

 

 

 

メガネのセザが登場!!!!!!

 

 

 

※メガネのセザって誰?っていう人はこちら

6日目に別れてしまって、もう会えないと思っていたので、うれしい再会!

 

巡礼当初はビーバーとセザは一緒に歩いていたから、

ビーバーも再会できてうれしそう。

 

でも、セザはまだ歩くらしい、、、

もう、日が暮れそうなのに、大丈夫かしら。

 

 

以上、結構大事なのに書き忘れてしまいました。

 

 

 

さて、本編に入ります。

 

今日は、6時半ごろ起きる。ハーフムーンは平静を取り戻したようで一安心。

 

チョコさんとハーフムーンはもう少しゆっくりしてからスタートすると言うので、

私とビーバーは先に出発。

 

 

 

7時半ごろスタート。

辺りは暗いし寒い。

 

1時間半ほど歩いて、辺りも明るくなってきたけど、霧が立ちこめている。

この橋を越えると、Portomarin。

IMG_0620.jpg

 

橋から川を眺めると、何かの跡が。

IMG_0627.jpg

 

 

ダム建設により村は水没することになり、丘の上に新しい村が築かれた。

今でも川の水位が低いときは古い村と橋が見ることができる。

※ガイドブック参照

 

と、あるので、これは村の跡ってことか。

 

さっきの橋の写真をもう一度よく見てみると、

下に古い橋がある。

IMG_0620.jpg

 

水位が高い時期にもう一度見てみたいな。

 

 

 

急な坂を登ってPortomarinに到着。

この街のカフェでチョコさんとハーフムーンと待ち合わせ。

コーヒーとクロワッサンで朝食を食べて待っていたけど、現れず、、、

 

先に歩くことにした。

 

この街の教会。残念ながら入れず。

IMG_0630.jpg

 

ここもけっこう大きな街なので、ここに滞在している人は多い。

IMG_0632.jpg

 

Sarriaを越えた辺りから、短距離の巡礼者や、

バスのツアーでお手軽巡礼をしている団体が増えてきて、

一気に巡礼者の数も増え、宿も巨大化する。

 

 

今までは、私たちも大きな街に滞在していたけど、

巨大な宿は夜中うるさいらしく、よく眠れないので、

だんだんモデルルートから外れて、小さな街の小さな宿に滞在するようになった。

 

小さな宿は、すぐに満室になってしまうので、

早めにスタートしたり、私営の宿は予約したり、

後半は歩き方が少し変わった。

 

 

 

ということで、Portmarinはカフェのみで通過。

次回は泊まってみようかな。

※きっと次回も後半は気が変わっていそう

 

また、橋を渡って街を抜ける。

なかなかの景色。

IMG_0633.jpg

 

それから、しばらく山道をゆく。

IMG_0635.jpg

 

 

そういえば、なんとなくビーバーの様子がおかしい。

 

いつも歩いている時は、そんなに口数は多くないけど、

カフェにいる時も、あんまり話さなかった。

 

いつも通り手をつないでいるけど、手に力がない。

 

 

 

「どうしたの?大丈夫?」

 

 

 

と、話しかけたら、、、

 

 

 

「疲れてる」

 

 

 

と、素っ気ない態度。

 

 

 

「ふ~ん」

 

 

 

と、手を離し、少し後ろを歩きながら、

 

 

 

「何か怒らせるようなことしたかな?」私の心の声

 

 

 

と、いろいろ考えたけど、思い当たらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

なので、放っておくことにした。

こういう時に、

 

 

 

「ねぇ、何でそんなに機嫌悪いの? ねぇ?」

 

 

 

と、追求したって、理想的な答えは返ってこないことが多いから。

 

 

 

 

 

 

 

 

マリアの心ですよ。

 

必要以上に騒ぎ立てないのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

と、思って音楽を聴きながら歩き始めた。

 

 

 

一面のひまわり畑。

太陽がないので、ショボーーーーーーーーーンとしている。

私みたい。

IMG_0636.jpg

 

 

 

太陽はなかなか現れないし、、、

 

 

 

私の太陽も今日はぜんぜん輝いていないし、、、

 

 

 

ちょっと経ったら普通になるかな?と思ったのに、

後ろにいる私を全く気にせず、ガシガシ歩いているし、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

ショボーーーーーーーーーン

 

 

 

 

 

 

 

 

だんだんいじけてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「頭にくるから、あいつを抜かしてさっさと行ってやろう!

そして、振り返りもせず、もう今日はどこか別の所に泊まってやろう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、いつもの攻撃的な私が現れてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完全にマリアの心を忘れております!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな時、この曲が流れてきた。

韓国映画『猟奇的な彼女』のサントラ「I Believe」の日本語ver.

 

 

 

歌詞(一部抜粋):

 

I Believe 大事なことは

いつもそばにいること

 

I Believe 同じ青空

見上げて笑い合うこと

 

それぞれの胸の奥に

癒せない痛みがあるとしても

 

~中略~

 

I Believe 光と影は

すぐに入れ替わるけど

I Believe 孤独の森に

まよってしまわないように

 

戻れない道を歩く

増え過ぎた荷物は僕が持つよ

 

~中略~

 

つないだ手は もう

決して放さない

二度と離れない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり私はビーバーと一緒に歩きたい!

 

 

 

多くは望まない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、思い出して、ガシガシ歩いてビーバーに近付いて、

手をつないだら、優しく握り返してくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

それで、ビーバーの発する空気もだいぶ穏やかになって、

いつも通り仲良く歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

そうしたら、天気もよくなってきた~

IMG_0638.jpg

 

太陽も味方してくれたのかな!?

IMG_0643.jpg

 

 

なんて、調子に乗って、ビーバーと話していたら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、不機嫌ビーバーに戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「訳わかんないな~、もう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、また私も音楽を聞きながら一人で歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

もう、今日は、悲しい思いしたくないから、

近付くのはやめよう。

 

 

 

 

 

 

 

ただ、近くを歩こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

そう決めて、音楽ガンガンで歩いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビーバーが何か話しかけているのも無視してw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(その態度がいじけているっていうんですよ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マイーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

 

 

 

と、ものすごい大声で呼ばれたので、

さすがに無視できずに振り返ったら、

 

 

 

「しばらく、カフェがないから休憩しよう」

 

 

 

って。

 

 

 

「はいはい、私は金魚のフンですからね、行きますよ」私の心の声

 

 

 

(その態度がいじけているっていうんですよ!)

 

 

 

と、カフェに入ったら、ハーフムーンがいた!!!!

どうやら、Portmarinで別のカフェに入ったらしい。

 

 

 

「ハーフムーン!!!!!!聞いてよ~」

 

 

 

と、ビーバーの愚痴をこぼしていたら、

ニコニコビーバーがビールを買ってきてくれた。

※どうしたビーバー?とならない、心の余裕がw

DSC05386.jpg

 

 

 

 

「そうですか~?いつものマヌケなビーバーに見えますけど」ハーフムーン

 

 

 

「そうですよね、、、一瞬にしていつもの”マヌケスト”に戻ってますね」私

 

 

 

と、いうことで、謎の不機嫌ビーバー終了。

そして、私も不機嫌終了。

 

 

 

 

 

 

何だったんだろう、あの数時間は。

 

 

 

 

 

 

それから、3人で2時間ほど歩いて、目的地のLigondeに到着。

公営の宿が見当たらないので、少し歩いていたら、隣町に来てしまった。

 

チョコさんとはLigondeで待ち合わせしていたので、20分ほど歩いてまた戻る。

 

でもやっぱり宿はない。

 

 

しかたないので、また20分ほど歩いて戻る。

今日は、Airexeという街に泊まることにする。

 

ビーバーに8km先に行くことも打診されたけど、

疲れ過ぎて無理だった。

 

 

 

チェックインして、部屋に行ったら、

また、2段ベッドがペアになって配置してあった。

 

 

 

何となく、

 

 

 

私とハーフムーン

ビーバーと誰か知らない人

 

 

 

が隣同士になるように寝るのが普通だと思っていたけど、

特に深く考えずに、ハーフムーンの隣りのベッドに荷物を置くビーバー。

 

しょうがないので、ハーフムーンが反対側に移動し、

 

 

 

私とビーバー

ハーフムーンと知らない人

 

 

 

という配置になった。

 

 

 

「ビーバーこっち(ハーフムーンのベッド)に来てよ」私

 

 

 

「(もう疲れて動きたくない)」って顔してた。

 

 

 

ちょっとイラッとしたけど、まーいいか。

こんな小さいことを気にするのは私だけだし、、、。

 

シャワー室で、ハーフムーンに話したら、

 

 

 

「私もそう思いました」

 

 

 

って。やっぱりアジア人同士感覚が似ているのね。

 

 

 

シャワー後、洗濯して、ちょっとイラッとしていたので、昼寝。

隣りでビーバーも寝てる、、、。

 

なんか、初日を思い出すな。

 

 

 

少し寝たら、気分もスッキリ。

簡単にヨガをやって、カフェでビール。

かわいいビールサーバー。

DSC05389.jpg

 

 

 

大きなサイズのビールをビーバーがごちそうしてくれた!

ありがとう。

※ホント、どうしたビーバー?とならない、心の余裕がw

DSC05390.jpg

 

ビール飲んで、そのまま、そこで夕飯食べて、

またまた、赤ワインを大量に飲む!

 

 

 

うま~~~~~~~~~~~~い。

 

 

疲れも機嫌の悪さも吹っ飛んだ~~~~~~~~~~。

 

 

 

 

 

 

 

横で日記を書くビーバー。

ビーバーのドイツ語が恋しくなったので、日記を読んでもらった。

※内容は全くわかりません

 

 

 

 

 

 

 

日記の一文を読んで、朗読は終わり。

 

 

 

 

 

 

 

その次の文頭に、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“Mai”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という文字を発見。

 

ビーバーの日記に私も登場しているっぽい!

 

 

 

ふふふ

 

 

 

あ、でも今日のビーバーは機嫌が悪かったから、

 

 

 

「今日はマイにイラついた」

 

 

 

って、書かれている可能性もあるのか、、、

 

 

 

 

 

 

 

あんまり考えるのはやめよう。

 

 

 

 

 

 

今日も飲んで食べて笑って楽しい夜だった。

 

 

 

 

 

 

今日はチョコさんは宿に現れず、、、先に行っちゃったのかな?

 

明日会えるはず!

 

 

 

 

 

 

ビーバーの機嫌が直ってよかったです。

ありがとうございました。

 

おやすみなさい。


2013年にこの日記を書いた時には気付かなかったけど、

ハーフムーンと私だけでなく、ビーバーもSpiritual weekに突入してたんだな。

ビーバーの日記にもきっと、あれこれ自問自答している内容が書かれているはず。

表面的な機嫌がどうのこのうので片付けられない、いろいろな感情があったんだな~。

と、思える2017年1月です。