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37日目 地の果て (2012.09.27)

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出発地:オルベイロア Olveiroa

目的地:フィニステーラ Finisterra

距離:34km

宿:€10


6時に起きて、7時にスタート。

最初は3人で歩き始めたけど、すぐにカフェでチョコさんカップルと会って、5人で歩く。

 

相変わらず、ビーバーはチョコさんと話しながらズンズン先へ行く。

 

私はそんなビーバーに慣れているけど、

巡礼に慣れていない彼女は、どんどん距離が広がっていって、

なんだか、ものすごい負のオーラを発し始めた。

 

 

 

「大丈夫?」

 

 

 

と、優しい声をかけてあげたいけど、

なんとなく、どう接していいのかわからず、、、

私も黙々と歩いてしまった。

 

ごめんね、チョコさんの彼女

※名前を失念 ホント、失礼ですよね

 

 

 

もちろん、彼女とハーフムーンが仲良く話すわけでもなく、、、

頭にう○この詰まった男どもは、気が利かないまま前を歩き、

気まずい雰囲気で後ろを歩く女子たち。

※気まずいと感じているのは私だけかもしれないけど、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

ま、巡礼は自分の道だし!

 

 

 

 

 

 

 

と、割り切って、黙々とハイペースで歩く。

 

 

 

途中で「あ、彼女忘れてた!」といった感じで、

ようやく後ろを振り返ったチョコさんは、彼女のペースで歩き始め、

私たちとは別々になった。

 

 

 

ハーフムーンは、こんなアヒルさんみたいな、

かわいい格好でヒョコヒョコ歩き、途中でカフェ休憩をとり、別々になった。

DSC05487.jpg

 

早々に、ビーバーと二人きりになる。

なんだか、久しぶりだな、二人で歩くのは。

 

 

向こうに見える風力発電。

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雲の中を歩いているような感覚。

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すごく幻想的だった。

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2時間ほど歩いて、FinisterraとMuxiaへの分かれ道。

私たちは左へ行く。

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ハーフムーンはおっちょこちょいだから、ちゃんとこの分かれ道で、

Finisterra方面へ来るのか心配していた。

 

実は、何も考えずにまっすぐ(Muxia方面)歩こうとしていたハーフムーンを、

たまたま近くを歩いていたチョコさんが、きちんと誘導してくれたらしい。

 

やっぱり、ハーフムーンの巡礼路にはチョコさんが不可欠だったんだな。

 

 

 

太陽が見えてきた。

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でも、私のSunshineは、またしても”近付かないでほしい”オーラを発し始めた、、、。

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こうなったら、私は何もできない。

何もしない方がいいと承知しているし、

拒否された時のショックが大きいので怖くて何もできない。

 

いつもだったら、イヤホンを付けて音楽を聞いて自分の世界に入るけど、

イヤホンはなくしてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

イヤホンで逃げないためになくしたのかな?

 

 

 

 

 

 

 

なんてことを考える。

 

 

 

私は私の道をガシガシ歩く。

 

昇りが得意な私は上り坂でビーバーの前を歩き。

下り坂で抜かされる。

 

追い越し追い越されを繰り返していたら、

今度は”超さみしい”オーラを発してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう、どうしちゃったの?ビーバー。

離れていったのは、そっちでしょ?」私の心の声

 

 

 

 

 

 

 

と、思いながらもガシガシ近付いていって、

ドキドキしながらもビーバーの手を握ったら、

優しいビーバースマイルでこちらを向いてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

ビーバーもきっと、心の中でいろいろ葛藤しているんだな。

 

 

 

 

 

 

 

直接聞いたわけじゃないけど、発する空気でわかる。

 

 

 

ビーバーが、「あ!海が見えてきたよ」と、興奮し始めた。

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「え?どこどこ??」状態の私。

そうだよね、私よりも30cmも背の高いから先に見えたんだね。

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ようやく私の視界にも海が見えてきた!

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「海はどれくらい振り?」ビーバー

 

 

 

「スペインに来る前に韓国で見たから、

約1ヶ月ぶりくらいかな」私

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へ~、そうなんだ。僕は7年振りだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マジで?!?!?!?!」

 

 

 

ビーバーの発言は衝撃的だった。

 

日本人の私からしたら、海はすごく身近だけど、

ドイツ南部の山に囲まれた所で育ったビーバーにとっては、

海はすごく特別な存在だったんだ。

 

 

 

背伸びしなくても、海が見える所までやってきた。

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とうとう、地の果てに近付いてきたんだ、、、。

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Ceeの街に到着。

IMG_0889.jpg

 

“923”の文字が。

私たちがサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着した記念日。

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7年振りの海をじっくり堪能するビーバー。

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教会の前でチョコさんカップルと合流。

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ここでカフェ休憩を取ろうとするビーバーとチョコさん。

でも、先に進んだらしいハーフムーンのことが気になって、

私は休憩せずに歩きたかったけど、

 

 

 

「ハーフムーンはいつも公営の宿に泊まっていたでしょ。だから会えるよ。」

 

 

 

と、説得されて、大人しくカフェで休憩することに。

 

 

 

カフェに入ったら、Rabanalで出会った韓国人のスーがいた!!!!!!

ここへ来るまでの道で、スーを思い出し「サンティアゴで会えなかったな~」

と思っていた矢先だったので、勝手にミラクル!!と興奮した。

 

 

 

スーはバスでCeeまで来て、これからFinisterraまで歩くと言う。

再会できた喜びで、一緒に歩こうと誘った。

 

スーと再会できて、ちょっと元気は出たけど、

ハーフムーンのことが気になって元気が出ない、、、。

 

ビールとサンドイッチを食べながら、ふと横を見たら、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ハーフムーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

「キャ~~~~~~~、先に行っちゃったかと思ったよ」私

 

 

 

「先に行こうと思ったんですけど、海がきれいだったんで、海岸で休んでたんです。

それで、今日はこの街に泊まろうかな?と思って、、、

最後にカフェ行ってから宿に向かおうと思ったら、マイさんがいましたw」ハーフムーン

 

 

 

「そうだったの?大丈夫?具合悪いの?でも、会えてよかった~」私

 

 

 

こんな会話前にもしたよな。

どうやら、ハーフムーンは私から逃れられない運命のようですw

 

 

とりあえず、カフェで休憩し、6人で歩き始めた。

 

 

海岸沿いでリゾート風な雰囲気のCee。

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スーはこの街をもう少しゆっくり見たいといい、

海岸へと向かって行きました。

 

 

しばらく3人で歩いていたけど、体調が悪いハーフムーンは、

ちょっと休憩すると言って別々になった。

離れても会えると信じてますw

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しばらく、普通に歩いていたのに、またまた変なオーラを発し始めたビーバー。

もう、こんなに距離がある。物質的な距離と心の距離、、、切ない。

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でも、もう、いいんだ~

 

いつものことだし。

 

私だって、不機嫌になることあるし。

 

あんまり気にしないぞ~

 

 

 

すこし、海岸線を歩く。

あの、岬が”地の果て”らしいです。

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Ceeからは約8km。

いつもだったら休憩なしで歩ける距離だけど、

ちょっと足が痛くなったので、休憩しようとしたら、

 

 

 

「もうちょっとだから、頑張ろう」

 

 

 

と、なぜか休みなく歩くビーバー。

※後で気付いたけど、宿の満室を心配していたのだと思う

 

 

 

この写真好き。ビーバーがより巨大に感じるからw

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真っ青な海~

こんな海を見ながら休憩したいな~と思ったのに、

やっぱり、休憩しないビーバー。

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だんだん、ビーバーが自分勝手に思え始めて、イラッとしてくる。

 

 

 

「私一人でも公営の宿に行けるから、先に行ってて」

 

 

 

と、言ったのに、なぜか「もうちょっとだから」とやっぱり休ませてくれない。

 

景色はすごくいいのに、気分と体調は最悪。

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「すぐ着くから」

 

 

 

と、言われて歩き続けて、もうすでに1時間くらい歩いてるんですけど、、、

 

 

 

私の機嫌も体力も限界で、

 

 

 

 

 

 

 

ものすごーーーーーーーーーーーーーーーく、イライラしながら歩く私。

 

 

 

 

 

 

 

今思えば「もういい!」って言って、休んじゃえばよかったんだけど、

やっぱり心のどこかで、

 

 

 

 

 

 

 

 

「ビーバーと一緒にFinisterraに行きたい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

って思いがあったから、どうにか着いて行った。

 

 

すんげーーーーーーーーーーーーーー、機嫌悪かったけどねw

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

と、日本語でマヌケな顔で謝ってきたビーバーw

 

 

 

私はこれに弱いのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、30分ほど歩いて、Finisterra フィニステーラに到着!!!!!!

最後の最後、かなり辛かった!!!!!

 

いつも通り公営の宿へ行ったら、満室、、、涙

 

とりあえず、ここで発行してもらえるスタンプと証明書をいただく。

 

 

 

 

それから、ビーバーに宿まで案内してもらって、

私営の宿に荷物を降ろす。

 

 

 

「今日は、すごくストレスが溜まったよ」

 

 

 

と、話し始めたビーバー。

 

一瞬「私のせい?」と思ったけど、そうではなかったので一安心。

 

どうやら、ズボンのファスナーが壊れてしまって、

そのストレスらしいけど、、、決してそれだけではないですよね?

ビーバー、、、。

 

 

 

ストレスフルなビーバーはさっさとシャワーを浴びに行った。

私もストレスフルだけど、ハーフムーンとチョコさんに、

「この宿に滞在しているよ」というメモを公営の宿の前に張りに行った。

 

 

 

メモを貼って、スーパーでビールとドーナツを買い、

やけ酒のように飲みながら宿へ帰る。つまみはドーナツw

 

 

 

私だって、かなりイライラしてますよ!

 

でも、優しい私はビーバーの分のビールもちゃんと買っていく!

 

あ~なんて優しいのかしら~

 

 

 

と、誰も褒めてくれないので、自分で自分を褒める。

 

 

 

宿に帰ったら、シャワーを浴びてスッキリした顔のビーバーが。

 

 

 

 

 

 

 

 

イラ!

 

 

 

 

 

 

 

 

「マーイー!何食べてるの?ちょうだい~

あれ?もうビールも飲んでるの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヤダ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「マーイー、何でだよ~ ちょうだいよ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヤダ!」

 

 

 

 

 

 

 

しばらく、同じ会話を繰り返し、

とうとうビーバーは諦めたw

 

 

 

そうなるとかわいそうな気分になったので、

ビールとドーナツを与える優しい私。

 

 

 

何やってるんだろう、、、私。

と、今は思えるけど、その時は相当イラついていたのでした。

 

 

 

シャワーを浴び、ゆっくり休もうと思ったら、

すでに夕日を見に行く時間だと言われ岬に向かう。

 

相変わらず、スタスタ先に行ってしまうビーバー。

 

もう、追い付こうという気も起こらず、

そして、平静を装う気も起こらない。

 

ものすごくムスッとした顔で歩いていたら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マーイー、なんでそんな怒った顔してるの?

日本人は怒らないんでしょ?」ビーバー

 

 

 

 

 

 

 

 

と、マヌケな顔で言いながら、手をつないできた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おめーが訳わからなく機嫌悪くなって、

私が休みたい時に休ませてくれなくて、

疲れてんだよ!このマヌケやろう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って、言ってやりたい気分だったけど、マヌケな顔で言われて、

その気も失せた。

 

 

 

でも、つい日本語で、

 

 

 

「さっきまで自分が機嫌悪かったくせに」

 

 

 

って言ってしまった。

 

 

 

それからは仲良く普通に歩いて、Finisterraの岬に向かう。

 

 

 

ビーバーと手をつなぎながら、最後の道を歩く。

 

微妙なケンカっぽいのを繰り返しながらも、

希望通りこの”地の果て”まで辿り着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神さま、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな想いを込めながら、ビーバーの手をしっかり握る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、一面の沈む太陽を見た時、涙が出てきた。

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いつからか忘れたけど、歩いていて自分に決めたことがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Caminoでは泣かない。

 

 

 

 

 

 

 

 

『泣かないと決めた日』っていうドラマがあったけど、

いつの日か忘れたけど、決めた。

 

 

 

どんなに悲しいことや切ないことがあっても、

マリアの心で乗り切ろうと決めた。

 

 

 

せっかくの自分の大切な思い出を涙で汚したくなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って思っていたのに、夕日を見たら自然と涙が出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~、ここまでいろいろなことがあったな~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、涙を流しながら巡礼路を振り返る。

 

 

 

とりあえず、座れそうな場所を見付けて、夕日を見入る。

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ちょっと感動に浸っていたら、、、横でバナナを食べ始めるビーバーw

 

 

 

 

 

さすが、マヌケスト。

こんな時にバナナ食べるなんて天才過ぎるw

 

 

 

ビーバーに対する想いはたくさんあるけど、

一番心を素直に表現するとしたら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って、言葉しか思いつかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Thank you,ありがとうね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、伝えてしばしボーッとビーバーと一緒に夕日を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すごく久しぶりに感じる幸福感。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなに幸福感を感じる日が来るなんて、、、

私の人生もまだ捨てたもんじゃないですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばし、その幸福感に浸る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハグしよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、最後にハグをした。

サンティアゴでは感動のハグはしなかったけど、

ここでゴールの感動的なハグ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神さま、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人きりで、じっくりFinisterraを感じ、

チョコさんたちがいる所へ行く。

 

目の前でチョコさんたちがいい感じに写る。

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ハーフムーンは現れず、、、。

 

 

 

ここでビーバーの写真を撮る撮らないで、

ちょっとふざけていたら、ビーバーがキレた。

一瞬何のことだか分からなかったけど、

 

 

 

「マイ、そんなこと言われたら、怒ってもいいんだよ」

 

 

 

と、チョコさんに言われて、やっぱりビーバーは今、

ひどいこと言ったんだなと現実を目の当たりにする。

 

 

 

ふざけていた私も悪かったなと反省して、

 

 

 

「ごめんね。ドイツ人は怒らないんでしょ」私

 

 

 

と、さっきビーバーに言われたことをそのまま伝えたけど、、、

全然、機嫌が治る気配がない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プチーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

 

 

 

 

 

 

 

 

何だこいつ?

 

 

 

そもそも、おめーは日本人が写真を撮りたがるのを、

バカにしていたよな!

 

 

 

なんだかんだ言って、写真撮りまくっているじゃないか!

 

 

 

しかも、自分が写っている写真を!

 

 

 

おめーこそ、写真に依存してるだろうが!

 

 

 

 

 

 

 

 

と、ちょっと過激な発言も脳内で妄想しつつ、

それでも、限界なため、飲んでいたワインをさっさと飲み終え、

荷物をまとめて、移動の準備開始。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どこか行くの?」ビーバー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うん、こんなところいたくない」私

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わかったよ、今気持ちを入れ替えるから、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、少しは機嫌を直す努力をし始めたビーバー。

 

 

 

この手の”もういい!”っていう行動って、

今回のように”止めてもらうのを前提”にやっていることが多い。

 

今回はうまく転がったけど

 

 

 

「あっそう、勝手にしたら」

 

 

 

って、言われたら後悔の嵐。

 

 

 

私も大人げなかったな、、、と反省。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

てか、素晴らしい夕日を前にして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の最後にして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんてくだらないケンカしているんだろう、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私たち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気分を落ち着かせて、夕日に見入る。

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昔の巡礼者はここ”地の果て”で、

巡礼用の服を燃やし、過去の自分に別れを告げ、

新しい(穢れのない)自分に生まれ変わったらしい。

 

 

 

 

私も最後に醜態を見せてしまったけど、

そんな自分とおさらばして、気分を入れ替えよう。

 

 

 

 

夕日を見ると、ホームシックになる。

夕日は母を思い出させる。

夕日のように大きくて全体を包んでくれる母のような存在。

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今まで数々の夕日を見てきたけど、

今日の夕日はなにか”特別”なものを感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きっと、この夕日を見るために、私は旅に出たんだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

と、感じられるような。

 

 

 

ピランで感じた「ここだったんだ」という思いが、

Finisterraにもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕日を見て、寒くなってきたので、宿へ帰る。

 

 

 

相変わらず、後ろも振り返らずスタスタ歩くビーバー。

私は別の友だちと会話をしながらゆっくり歩く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

途中で”振り返り”私を待っていてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら、そんな気の利いた行動できるんだw」私の心の声

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後は、仲良く一緒に手をつないで宿へ帰った。

 

 

 

明日は、早起きしなくてもいいので、夜はPC作業。

そうしたら、またまた時差を越えてオミツさんがSkypeで連絡してくれた。

 

 

 

・無事、サンティアゴにゴールできたこと

・やっと記念日が上書き保存できたこと

・その先の”地の果て”にいること

・マリアの心になろうと努力しているけど、なりきれていないこと

・「もう十分!」って言われたこと

・くだらないことでケンカしたこと

・夕日を見て母を思い出したこと

 

 

 

「ごめんね~、今日もいろいろあって感情高ぶってきちゃった」

 

 

 

など、ここ数日間にあったことを泣きながら話すw

 

 

 

私は今まで彼氏に対して”だまって大人しくついていく”タイプではなかった。

でも、そんな風になれる女性に憧れていた。

 

 

 

今回、巡礼路でビーバーと接している自分は、

確実に”だまって大人しくついていく”タイプだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼を信じ、

彼と歩くことだけを望み、

それ以外多くは望まず、

多くを口にせず、

ただひたすら、

黙ってついていく。

 

 

 

 

 

 

 

そういえば、母は父に”だまって大人しくついていく”タイプだな。

 

 

 

そういえば、母はいつもマリアの心(見返りを求めない)で生きているな。

 

 

 

そうか、母っていつもこんな気持ちで生きているんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

と、始めて母の気持ちがわかった。

 

 

 

そうしたら、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「外国人と接していて始めてヒロPさん(母)の気持ちがわかるって、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フミオ(父)はやっぱり、外国人だね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、オミツさんwww

 

 

 

確かに!!!!!!!と二人で大爆笑。

 

 

 

あー、最初は真面目な話ししていたのに、

 

 

 

 

 

 

 

 

また、フミオさんにおいしい所持っていかれちゃったよ~

 

 

 

 

 

 

 

私とオミツさんのSkypeはなぜかいつも父の話、

たまに”フミオならこんなことやりそう”という妄想の話、

になってしまうのでした。

 

 

 

オミツさんと話していて、

 

 

 

・母はマリア

・父は外国人

 

 

 

という結論に至ったのでした。

 

 

 

最初は泣いていたけど、最後は大爆笑。

オミツさん、いつもありがとう!

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、ビーバーとケンカもしたけど、

ビーバーも自分の感情を見せてくれるようになった、

また少し近くなれたと思えば、いいかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日もありがとうございました。

おやすみなさい。